2024年5月30日(木)

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聖書一日一章    詩篇 31篇

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御顔をしもべの上に照り輝かせてください。(16節)

ダビデの神に助けを求める祈りですが、19節以下では、その祈りが聞かれて助けられたようで、神に感謝し、ほめたたえています。

さて、祈りが聞かれ助けられた後に、神に感謝し、ほめたたえることは、当然ですし、良いことです。済めばすべて忘れてしまいやすいので、忘れないうちに感謝しましょう。もっと良いことは、助けられる前に神を信頼することです。ダビデも助けられる前に神を信頼しています。3節では、「あなたこそ私の巌、私の砦」と言っていますし、14節では、「しかし、主よ。私はあなたを信頼します。あなたこそ私の神です」と言っています。しかし、そんなダビデでも、22節で、「私はうろたえて言いました。『私はあなたの目の前から断たれたのだ』と」言っているように、神を信じられないときがありました。私たちはダビデのように信仰が強くないので、なおさらのことです。とても助けてもらえないと思うかもしれませんし、信仰を捨てようと思うかもしれません。

そんな私たちにとって、16節の祈り、「御顔をしもべの上に照り輝かせてください」という祈りが大事だと思いました。この「御顔を照り輝かせてください」とは、雲から出てきた太陽のまぶしい光に、思わず目を細めるような、そんなまぶしい光を照らしてくださいとの祈りです。

それは、具体的にはどんな祈りなのでしょうか。それは、神がほんとうにおられることのしるしを示してくださいとの祈りでしょう。それはまた、神の力がいかに大きいかを示してくださいとの祈りでしょう。それはまた、これが一番大事なことですが、神がこのような者を愛し、喜んでおられることを示してくださいとの祈りでしょう。ちょうど、天からにこにこしてご覧になっている御顔を見せてくださいと求めるようなものです。ごいっしょに、「御顔をしもべの上に照り輝かせてください」と祈りましょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成