2024年6月1日(土)

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聖書一日一章    詩篇 33篇

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主は一人ひとりの心を形造られた。(15節)

この詩では、神をいろいろな面からほめたたえています。まず、「神のことば」の真実さをたたえます。ここでの「神のことば」は、預言者や聖書の言葉ではなく、「光よ。あれ」と言われると、その通り光があったというような、万物に命じてその通りにならせる力ある言葉です。次に、神は天からすべての人に目を注ぎ、とくに神を恐れる者に目を注がれることをたたえます。また、戦争において、軍勢も軍馬も頼みにならず、自分たちが拠り頼む神が、死から救い出してくださると、たたえます。

さて、15節では、「主は一人ひとりの心を形造られた」と言います。神は人間の肉体を造られますが、心つまり魂も造られます。肉体は、アダムとエバ以外、自然な生殖によって胎の中で生まれるようにされますが、魂は違います。「一人ひとりの心を形造られた」と言うように、胎の中の胎児一人一人に神が直接吹き込まれます。ですから、私たちの魂は、神から直接与えられたもので、限りなく尊いのです。人間の魂がそんな尊いので、13節にあるように、「天から目を注ぎ、人の子らをすべてご覧になる」、つまり、人間一人一人に目を注がれるのです。

人間一人一人に目を注がれる神は、同時に、その一人一人がご自身に目を向けるように、ご自身を知り、祈るように望まれます。そのために与えられた尊い魂だと言えます。しかし、多くの人は神にそっぽを向いています。神がその魂を大事にしておられるのに、無視し続けています。私たちもそうでした。しかし、神の恵みによりキリストと出会い、キリストによって神を知り、神を崇め、神に拠り頼むようになりました。今や、神から与えられた魂によって神と霊的な交わりを持っています。それこそ神が私たちを造られた目的です。18節では、「見よ。主の目は主を恐れる者に注がれる。主の恵みを待ち望む者に」と言います。神は私たちを喜び、目を注いでくださっています。感謝しましょう。

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