2024年6月26日(水)

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聖書一日一章    詩篇 58篇

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彼らには、蛇の毒のような毒がある。(4節)

ダビデが不正な裁判官たちのことを神に訴え、彼らをさばいてくださるように祈った祈りです。彼らは真実を明らかにし、公正にさばく務めを与えられているにもかかわらず、悪を行った者をわいろで無罪にし、反対に、正しい人に罪をなすりつけていました。

さて、ダビデはそんな不正な裁判官たちについて、4節で、「彼らには蛇の毒のような毒がある」、「蛇使いの声も聞こうとしない」と言います。彼らには、蛇の毒のように、人を害する性質があり、同時に、神の言葉に耳を傾けようとしないふてぶてしい性質があるというのです。しかも、その性質は、3節で、「母の胎を出たときから踏み迷い、生まれたときからさまよっている」と言うように、生まれつきの性質でどうにもならないというのです。

そういうことを聞くと、多くの人は、悪い奴らだなあと、他人事のように言うでしょう。私たちもそうでした。しかし、キリストによって目を開かれてからは、自分の中に人を害する蛇の毒のような性質があることを自覚しています。神の言葉に耳を傾けようとしないふてぶてしい性質があることも知っています。しかも、それは生まれつきの性質で、どうにもならないのです。パウロはエペソ人への手紙2章3節で、「私たちもみな、かつては自分の肉の欲のままに生き、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした」と言います。

それだけに、キリストがヨハネの福音書3章3節で、「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることができません」と言われるように、新しく生まれる絶対的な必要を感じますし、キリストによって新しく生まれ変わらせていただいたことの幸いを覚え、感謝に絶えません。もっとも私たちは、自分の悪い性質に気がついたために、神に祈ってそうしていただいたのではありません。何もわからなかったときに、神の恵みと聖霊の働きによって、そうしていたただいたのです。どうしてそんなことをしてくださったのか、不思議ですが、感謝です。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成