2024年7月31日(水)
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聖書一日一章 詩篇 93篇
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世界は堅く据えられ揺るぎません。(1節)
神が、ご自身の創造された世界を、王として力と権威をもって治めておられることを歌っています。とくに、暴れているように見える、川の轟音が鳴り響く激流と、海の波が打ち寄せる岩壁を取り上げ、それらを治めておられる神は「力に満ちておられます」とたたえます。
さて、川は普段は静かですが、集中豪雨のときには、打って変わって恐ろしいほどの激しい流れになります。古代のエジプトで、ナイル川を怪獣ラハブと呼んだのは、洪水のときには怪獣のように暴れるからでしょう。その洪水も、エジプトの人々が発見したことですが、土地を肥やすもので、なくてはならないものなのです。神は、洪水も含めて、川を完全にコントロールしておられると言えるでしょう。
大きな力という点では、原子力ほど大きな力はありません。ウランという物質の中に閉じ込められていた力を、人間が科学技術によって解放したのです。ウラン20トンで、実際にはほんの一部を使うだけですが、百万キロワットの電気を1年間起こし続け、30万人都市の電力を賄うことができるそうです。そのように、物質の中には、とんでもない力が秘められています。一度に解放すれば、核爆発が起こるのは、そのためです。神はそのとんでもない力を暴れないようにしっかりコントロールしておられると言えます。
さて、そんな自然界の大きな力に比べると、人間はあまりにも弱く繊細で頼りなく、すぐにでも消えてしまいそうです。大災害が起こるごとに人間の弱さを思い知らされます。そんな弱い私たちにとって、神が自然界の大きな力をしっかり押さえ、完全にコントロールしておられるということは、大きな安心です。「まことに世界は堅く据えられ揺るぎません。」
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成