2024年9月21日(土)

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聖書一日一章    詩篇 135篇

 

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その御名は実に麗しい。(3節)

 

作者は「ハレルヤ、主の御名をほめたたえよ」と言って、イスラエルの神のすばらしさをいろいろ挙げます。イスラエルをご自分の宝として選ばれたこと、大自然とくに気象を支配しておられること、民をエジプトから解放してパレスチナを与えられたこと、そのため多くの奇跡を起こされたこと、人が造った物に過ぎない他国の神々に比べ、永遠の神であることなどです。

 

さて、3節では、「主の御名にほめ歌を歌え。その御名は実に麗しい」と言います。「主の御名」というのは、ヘブル語「ヤハウェ」ですが、それが麗しいと言うのです。名前の麗しい、麗しくないをどう評価するかはともかく、私は「ヤハウェ」という名は麗しいと思います。出エジプト記3章で、モーセが神に名を尋ねたときに、神が「『ある』という者だ」と答えられましたが、その「ある」という動詞を少し変形した名です。動詞からできた名は世界中に多く、日本人の名でも、マサル、ワタル、ヒカル、カオリ、メグミなどはみなそうです。そんな名の中で、「ある」という一番基本的な動詞からできた名は、最初の存在にして、万物の存在の源である神にふさわしいものです。とはいえ、作者が「主の御名が麗しい」と言うのは、その名が表す神ご自身が、とくにそのみ心が麗しいということでしょう。神はこの世界のあらゆる美しい花、美しい動物、美しい景色、美しい星空を造られた方ですから、造られた神ご自身ははるかに麗しいに違いありません。

 

しかし、この世界に起こることを見ていると、ひどいこと、心を引き裂かれることが多いので、その世界を動かしておられる神のみ心は、気まぐれにも冷酷にも見えます。しかし、私たちはキリストによって、神の本心を知りました。ヨハネはその福音書1章18節で、「いまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされたのである」と言います。神のもとから来られたひとり子の神キリストが、神のみ心を明らかにされ、人間の罪の結果は曲げることができないが、混じりけなく愛しておられ、救うために、み子を遣わし、身代わりにされたのです。私たちはキリストによって、神のみ心は麗しいとほんとうに思います。

 

<pre>テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成

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