2024年12月15日(日)

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聖書一日一章    イザヤ書 19章

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エジプト人は主を知る。(21節)

エジプトについての預言です。エジプトに内戦が起こり、外国の暴君に支配されること、ナイル川が干上がり、ひどい飢饉に見舞われること、国のリーダーたちが愚かなことを考え、迷走すること、やがて、創造主なる神を信じるようになり、神がエジプトを救われることを予告しています。

さて、21節では、「主はエジプト人にご自分を示し、その日、エジプト人は主を知る。そしていけにえとささげ物をもって仕え、主に誓願を立ててこれを果たす」と言います。エジプト人に神のことが伝えられ、その言葉を受け入れ、神を信じるようになり、神をあがめ、神の言葉に従うようになるというのです。エジプト人は古くからの多くの神々を拝み、イスラエルの神など気にも留めない人々でしたが、その人々が神を知るようになるのは、ただ神の恵みによることですし、とくにその言葉を受け入れるのは、聖霊の働きによる以外にありません。神の恵みと聖霊の働きは、エジプト人だけではなく、どこの国の人々にもあると期待してよいのではないでしょうか。

ところで、このクリスマスの時期には、キリストがエジプトで育たれたことを覚えます。キリストはベツレヘムでお生まれになりましたが、まもなく、キリストの誕生を恐れたヘロデ王が、ベツレヘム周辺の幼子をみな殺そうとし、そのことを父ヨセフが夢で知らされ、一家でエジプトに逃れたのでした。ですから、ベツレヘムにおられたのはわずかで、幼少期の多くの期間をエジプトで過ごし、育たれたのです。キリストが外国で育たれたことは、すべての国の人々の救い主、すべての国の人々の王としてとてもふさわしいことと思います。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成