2024年12月21日(土)
_____________________________________________________________________________
聖書一日一章 イザヤ書 25章
_____________________________________________________________________________
万軍の主は、この山の上で万民のために、宴会を開かれる。(6節)
1節で、「主よ。あなたは遠い昔からの不思議なご計画を真実に成し遂げられました」と言いますが、この「ご計画」とは、神が敵対する諸国をさばくことのようです。神がそれを成し遂げられたので、国々は消え、生き残った人々は、回心して神をほめたたえると言います。6節から8節では次のように言います。「万軍の主は、この山の上で万民のために、宴会を開かれる。この山の上で、万民の上をおおうベールを取り除き、永久に死を吞み込まれる。主は、すべての顔から涙をぬぐい取り、民の恥辱を取り除かれる。」
この宴会は、神が諸国をさばかれた後に、ご自身を慕う人々と持たれる宴会です。「万国」、「万民」とあるように、すべての国の民が招かれます。さらに、「万民をおおうベールを取り除く」とか、「永久に死を呑み込まれる」とあるように、この世界のことではなく、未来の新しい世界のことです。この宴会について、キリストはマタイの福音書8章11節で、「多くの人が東からも西からも来て、天の御国でアブラハム、イサク、ヤコブと一緒に食卓に着きます」と言っておられます。「万民をおおうベールを取り除く」ということについては、ヨハネの黙示録21章4節に、「神は彼らの目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、悲しみも、叫び声も、苦しみもない」とあります。この宴会は、どんなに楽しく愉快なことでしょうか。まず、上下の身分や格差がありません。「アブラハム、イサク、ヤコブと一緒に」とあるように、当時の人々にとっては雲の上の人であったアブラハムと同じ席に座れるのです。また、神が「涙をぬぐい取」られるということは、悲しみや苦しみが一つもないということです。また、永久に死がなくなるということは、死の原因である罪が完全になくなるということで、そうなると、人々の心は一点の汚れもなくなり、愛で満ちるようになります。そこにいる人は、どんなにすてきな人でしょうか。また、「万民をおおうベールを取り除」かれるということは、現在の世界では、人々はベールがかかっていてよく見えず、よく知ることができないが、それが取り除かれるということで、すべての人がすべてのことを正しく知ることができるようになります。すると、完全な一致が生まれます。新しい世界とその宴会が楽しみです。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成