2025年1月25日(土)

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聖書一日一章    イザヤ書 60章

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あなたの神があなたの輝きとなる。(19節)

ここでは神は、未来のイスラエルの栄光について語られます。それは、国が繁栄する程度のものではなく、この世にはないようなすばらしい状態です。世界の国々を征服し、エルサレムが世界の都となり、門を閉めないでよいほどの完全な平和が実現します。その描写の中で一番目立つのは「来る」という言葉で、9回もあります。散らされた人々が帰って来る、世界中から人々がやって来る、人々が献げ物を携えて来る、国々の財宝が集まって来るという具合です。そのように世界中から人々がやって来るのは、イスラエルに、神の栄光、つまり神の存在、力、知恵、正しさ、崇高さなどが現れているからです。2節では、「見よ、闇が地をおおっている。しかし、あなたの上には主が輝き、主の栄光があなたの上に現れる」と言います。19節では、「主があなたの永遠の光となり、あなたの神があなたの輝きとなる」と言います。これは、この世の延長線上ではなく、キリストが言われた「来たるべき世」でのことだと思われます。その「来たるべき世」のことを書いているヨハネの黙示録21章の23節から26節は、ここで言っていることそのままです。「都は、これを照らす太陽も月も必要としない。神の栄光が都を照らし、子羊が都の明かりだからである。諸国の民は都の光によって歩み、地の王たちは自分たちの栄光を携えて来る。都の門は一日中、決して閉じられない。」

ところで、神は19節で、「太陽はもはや、あなたの昼の光とはならず、月の明かりもあなたを照らさない。主があなたの永遠の光となり、あなたの神があなたの輝きとなる」と言われます。昼を照らす太陽も夜を照らす月も要らない、神があなたの光だからと言われるのです。ここで、太陽や月の代わりに神ご自身が照らされるのかというと、そうではありません。神が「あなたの永遠の光」、「あなたの輝きとなる」という表現からは、神がその人の中にいて、内から輝かせられるということのように思われます。その人自身が輝く人になるのです。これはすばらしいことです。しかし、それは現在もキリストを信じる人において起こっています。パウロはコリント人への手紙第二4章6節で、「神が、私たちの心を照らし」、「『光が輝き出よ』と言われた」と言います。キリストが私たちを内から輝かされます。その光を世に見せましょう。

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