2025年2月5日(水)

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聖書一日一章    エレミヤ書 5章

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わたしは砂浜を海の境とした。(22節)

神はここでもユダ王国の人々のご自身に対する不誠実な態度を責められます。最初から守る気のない誓いを、「主は生きておられる」と言って誓うこと、身分が高く教養があり神の言葉をよく知っているのに守らないこと、預言者たちが偽りの預言をしていることを挙げられます。

さて、22節では、「わたしは砂浜を海の境とした。それは永遠の境界で、越えることはできない」と言われます。陸と海との境目は、聖書の時代から現在に至るまで、あまり変わっていません。潮流で削られるとか、川の土砂で州ができるとかの変動はあっても、大きくは変わっていません。もし陸が海になったり、海が陸になったりしたら、大変です。神が陸と海との境目をしっかり決めておられるので、私たちは安心して暮らせます。

このことに関連して、ヨブ記38章11節では、神が波に命じて言われます。「ここまでは来てもよい。しかし、これ以上はいけない。おまえの高ぶる波はここでとどまれ。」神は波のことを言っておられますが、同じ章の1節に、「知識もなしに言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか」と、知的高ぶりを責めておられるので、ここでも波への警告によって人間の知的高ぶりへの警告をほのめかしておられるように思います。人間の知りたいという欲求は際限がなく、知りうる限り知ろうとするのですが、知ることが許されている領域と、知ることが許されていない神の領域があります。私たちがその境目を越えようとするときに、神は、そこまではよいが、それ以上はいけない、おまえの高ぶりはそこでとどまれと言われるのです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成