2025年2月13日(木)
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聖書一日一章 エレミヤ書 13章
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彼らを互いにぶつけて砕く。(14節)
ここでは、神がエレミヤに、亜麻布の帯をユーフラテス川の岩の割れ目に隠し、多くの日の後、その帯を取り出すように命じられます。彼がそうしたところ、その帯がぼろぼろになっていました。それは、神が9節で言われるように、「ユダとエルサレムの誇りをぼろぼろにする」という意味です。
さて、神はエルサレムの滅びを予告された上で、「わたしは、王たち、祭司、預言者、および全住民を酔いで満たし、彼らを互いにぶつけて砕く」と言われます。エルサレムを滅ぼされるのは、神が直接手を下されるのではなく、外国に攻めさせるのでもなく、人々を酔わせ、争わせ、自滅するようにされるのです。ユダ王国は、強いバビロン帝国の領土拡張政策があったものの、貢を納めていれば滅びずにすんだのに、好戦派と親バビロン派の争いによって、ちぐはぐな政策を取ったために滅ぼされてしまいます。
キリストはマタイの福音書12章25節で、「どんな国でも分裂して争えば荒れすたれ、どんな町でも家でも分裂して争えば立ち行きません」と言われました。国にしても何かの組織にしても、滅びるのは、内輪の争いで弱くなり、最終的にライバルの餌食になるのが常です。現在でも、内戦をしている国はどんどん貧しくなり、人々が逃げ出していきますし、内輪で争っている会社はどんどん業績が悪くなり、倒産するか買収されるのが目に見えています。残念ながら、教会も人間の集まりですので、内輪の争いはしばしばです。
キリストはヨハネの福音書17章21節で父なる神に祈られました。「あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、すべての人を一つにしてください。あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるようになるためです。」教会がキリストのことを証し、救いを伝えるためには、クリスチャンが互いに愛し合い、一致するしかありません。この一致は運営の方法や人々の意識によって実現するものではなく、パウロがエペソ人への手紙4章3節で「御霊の一致」と言うように、聖霊によって実現することです。私たちの教会において聖霊が豊かに働いてくださるように祈りましょう。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成