2025年2月19日(水)

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聖書一日一章    エレミヤ書 19章

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ただ虐殺の谷と呼ばれる。(6節)

神はエレミヤに、民の長老たちと「ベン・ヒノムの谷」へ行き、そこで焼き物の瓶を砕くように言われます。「ベン・ヒノムの谷」は、エルサレムの西側から南側にある谷です。瓶を砕くことは、神が11節で「わたしはこの民とこの都を砕く」と言われるように、神がユダ王国とエルサレムを滅ぼされることを指しています。なぜその場所で砕くのか、神は4節で、そこで人々がバアル神を礼拝し、罪なき子どもたちをいけにえとして焼いたからだと言われ、7節で、そこで彼らへのさばきが行われるからだと言われます。

さて、神は6節で、「この場所は‥‥虐殺の谷と呼ばれる」と言われます。「虐殺の谷」、未来の恐ろしい虐殺を予告する不吉な名前です。しかし、私たちは過去の恐ろしい虐殺を表す言葉を毎日のように口にしています。「十字架」です。「十字架」はむごたらしい死刑であり、虐殺です。しかも、その場所は、エレミヤが瓶を割った場所の近くかもしれないのです。

キリストが十字架につけられた場所は、推定に基づき聖墳墓教会が建てられています。しかし、そこはキリストから300年も後に推定された場所なので、確かではありません。その上、そこは城壁の内側ですので、へブル人への手紙13章12節、キリストは「門の外で苦しみを受けられた」と矛盾します。キリストが、裁判が行われたピラトの官邸から十字架を背負わされて歩かされ、聖墳墓教会の辺りを通り過ぎ、城壁の門を出たとすれば、エレミヤが瓶を割った辺りになります。

それはともかく、神は、罪を犯している人々をそこで虐殺すると宣告されました。そこは呪われた場所です。キリストはその辺りで、すべての人の身代わりとして虐殺されました。そのとき、人々への呪いがすべてキリストにふりかかったのです。キリストは最も呪われた人です。しかし、キリストがすべての呪いを吸収されたので、呪いは消え去りました。パウロはガラテヤ人への手紙3章13節で言います。「キリストは、ご自分が私たちのためにのろわれた者となることで、私たちをのろいから贖い出してくださいました。」

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