2025年3月20日(木)
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聖書一日一章 エレミヤ書 48章
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鷲のように襲いかかる。(40節)
イスラエルから見て死海の対岸の小国、モアブについての預言です。外国の軍勢に襲われ、町々が荒らされ、人々が泣きわめきながら逃げる様子がこと細かに描かれています。モアブがそんな目にあう理由は、高ぶりだと言われています。モアブの人々がどんなふうに高ぶったのかはわかりませんが、よほど高慢だったようです。
さて、神は40節で、「見よ。敵が鷲のように襲いかかり、モアブに対して翼を広げる」と言われます。現在の戦争でしたら、爆撃機で攻撃しますから、文字通り、鷲のように襲いかかるということがあるでしょうが、当時は飛ぶ手段がないのですから、鷲のように飛んで襲いかかることはできません。それにもかかわらず、敵軍が鷲のように飛んで襲いかかってくると感じることはあったのです。それは、軍の士気が高く、一致団結していて、指揮官の号令に従って兵たちがすばやく正確に動き、軍が電光石火のように攻撃して来る場合です。飛んで襲いかかって来るかのように錯覚したのです。
同じ軍でも、いろいろな条件が整うと、そのようになるのです。鷲のように飛んで襲いかかられるのは、まっぴらごめんですが、逆に私たちが鷲が飛ぶように行動することができればよいなと思います。戦いで襲いかかるようなことは、私たちには無用ですが、鷲が飛ぶような元気を持つことができればよいなと思います。神は出エジプト記19章4節で、「わたしがあなたがたを鷲の翼に乗せてわたしのもとに連れて来た」と言われます。イスラエルの人々がエジプトを脱出することができたのは、彼らが神の力によって、鷲が飛ぶように進み、数々の不可能を乗り越えたからでしょう。詩篇103篇5節には、神を信頼する人について、「あなたの若さは、鷲のように新しくなる」とあります。鷲が飛ぶように若々しくなるのです。また、イザヤ書40章31節には、「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができる。走っても力衰えず、歩いても疲れない」とあります。キリストを信じ、キリストとともに歩むことによって、鷲が飛ぶような若々しさをいただきましょう。
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