2025年3月22日(土)
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聖書一日一章 エレミヤ書 50章
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彼らは愚かになる。(36節)
バビロンの町が外国の軍勢によって攻め取られ、バビロン帝国が滅びることの預言です。それは、バビロンで捕囚となっているイスラエル人が解放され、祖国に帰れることの預言でもあります。
さて、35節から37節で言います。「剣が知恵ある者たちに下る。彼らは愚かになる。剣がその勇士たちにも下り、彼らは気をくじかれる。剣が、その馬と車、そこに住む混血の傭兵にも下り、彼らは女たちのようになる。」この「剣」は鉄の剣のことではなく、神の目に見えない力のことでしょう。神の力が下ると、知恵ある者たちが愚かになり、勇士たちが士気を失い、傭兵たち、そして馬たちまでもが弱くなるというのです。神は弱い人を強くし、愚かな人を賢くされますが、その正反対のことをされることもあるのです。
神はご自身を信頼する人々を助けるために、その敵を愚かにし、臆病にされます。ギデオンが300人でミディアン人の大軍勢の陣営を攻めたとき、敵兵たちが同士討ちをしまくりました。それは、神が彼らを臆病にし、お互いに恐れるようにされたからでしょう。また、ペテロが迫害され、牢に入れられ、処刑されることになっていたとき、厳重な監視をくぐって外に出ることができました。兵たちが眠りこけていたからです。神が彼らを愚かにされたのでしょう。ダニエルがライオンの穴に投げ込まれ、一晩中閉じ込められたとき、何の危害も受けませんでした。神がライオンたちを無力にされたからでしょう。
私たちは、自分よりはるかに強い人、格段に頭の良い人、すごく口のたつ人、すごい肩書きを持つ人を前にすると、絶対にかなわないと思います。もっとも張り合う必要はなく、分をわきまえていればよいのですが、時には、自分を守るために、あるいは大事な人を守るために、正当な要求をしたり、間違っていることを正したり、無茶なことを止めなければならない時があります。そんなとき、絶対にかなわないとは思わないで、神は必要ならば、人を弱くし、愚かにすることができることを思い出しましょう。
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