2025年5月24日(土)
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聖書一日一章 ダニエル書 8章
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彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない。(24節)
バビロン帝国の最後の王の時代に、ダニエルが見た幻です。2本の角の羊が川原を走り回っていると、1本の角のやぎが西から飛んで来て、羊を倒しました。すると、そのやぎの角が折れ、4本の角が生え、そのうちの1本から小さな角が生え、大きくなり、天の軍勢に達し、つまり、それほど高ぶり、「常供のささげ物を取り上げた」、つまり礼拝を禁止したというのです。
15節以下では、み使いがダニエルにその意味を説明します。2本の角の羊はペルシャの王、西から飛んで来る1本の角のやぎはギリシャの王だというのです。私たちにはそのギリシャの王がアレクサンドロスだとわかります。たしかに、アレクサンドロス王の死後、4本の角のように4つの国に分裂しました。1本から生えた小さな角は、その一つシリアの王アンティオコス4世だと思われます。彼は傲慢で、ユダヤを支配下に置いたとき、神殿での礼拝を禁止しました。そのためマカバイらの反乱が起こりました。
さて、24節では、「彼の力は強くなるが、自分の力によるのではない」と言います。この王がイスラエルの信仰を迫害するのは、力を増し加え、領土を広げ、ユダヤを支配したからです。しかし、それは「自分の力によるのではない」と言います。実力があって領土を広げたのではないということです。それでは、何の力によるのでしょうか。神を冒瀆するような人ですから、神の力によるのではありません。全知全能の神の許しなしには、いかなることも起こらないという点では、神がそのことを許されたということは確かですが、そんなのは「神の力によって」とは言いません。偶然、つまり、世の中を動かしている様々な力、政治力や経済力や技術力などのタイミングが合ったのでしょう。世界の歴史を見ると、期待されていない人がタイミングやはずみで大きな権力を持ったことが少なくありません。伝道者の書9章11節は言います。「競争は足の速い人のものではなく、戦いは勇士のものではない。富は悟りのある人のものではなく、愛顧は知識のある人のものではない。すべての人が時と機会に出会うからだ。」ということは、神のみ心ならば、小さく弱い者も強くなり、大きな働きをすることもあるのです。
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