2025年6月7日(土)

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聖書一日一章    ホセア書 10章

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正義の種を蒔け。(12節)

神は預言者ホセアを通して、ご自身を忘れた北部のイスラエル王国の末路を予告されます。8節の「彼らは山々に向かって、『私たちをおおえ』と言い、丘に向かって、『私たちの上に崩れ落ちよ』と言う」は、ルカの福音書23章30節で、キリストが刑場に引かれて行くときに言われた言葉です。嘆き悲しむ女たちに、むしろ自分たちのことを悲しむように言われたのです。

さて、神は12節で、「正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れ、耕地を開拓せよ。今が主を求める時だ」と言われます。正義が種で、誠実が実というわけではなく、これは詩的な表現で、正義や誠実を行なえば、この章で予告されているのと反対のこと、つまり、永続的な平和や豊かさが実現するということでしょう。国の永続的な平和や豊かさは、経済政策や外交や他国への侵略などで得られるものではなく、国民が正しく誠実に歩み、勤勉に働き、為政者が正しく治めることによって実現するものです。それが神の普遍的な原則でしょう。

それでは、どうすれば、正義や誠実を行なうことができるのでしょうか。それは、パウロがガラテヤ人への手紙5章22節で、「聖霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です」というように、聖霊が結ばせられるものです。聖霊は全能ですから、どんな人にも必ずそのような実を結ばせてくださいます。それでは、どうすれば聖霊が与えられるのでしょうか。それは、ペテロが使徒の働き2章38節で言うように、キリストを信じることです。聖霊が正義や誠実という実を結ばせてくださるにしたがって、実際的な祝福も増えていくことでしょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成