2025年6月25日(水)
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聖書一日一章 ヨナ書 1章
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私のせいであなたがたを襲ったのです。(12節)
預言者ヨナは、神からアッシリアの都ニネベに宣教に行くように命じられたところ、その命に反し、船で反対方向の国へ行こうとしました。すると、暴風が起こり、船が難破しそうになったので、水夫たちが、だれのせいでこんなことになったのか見つけようと、くじを引いたところ、ヨナに当たりました。ヨナは事情を話し、「私を海に投げ込みなさい。そうすれば、海は静かになるでしょう」と言いました。水夫たちはちゅうちょしたものの、追い詰められて、ヨナを海に投げ込んだところ、暴風はおさまりました。ヨナは溺れるところでしたが、神が大きな魚に飲み込ませられたので、助かりました。
さて、ヨナは12節で、「私は分かっています。この激しい暴風は、私のせいであなたがたを襲ったのです」と言っています。ヨナはこの激しい暴風が、自分と神との問題であることがわかっていました。神はニネベの人々の悪が増大し、限界に達したので、最後の警告のためにヨナを遣わされたのですが、ヨナは、ニネベをイスラエルの敵として憎んでいて、滅んでしまえと思っていました。それで、警告して、万一彼らが悔い改め、滅びを免れるようなことになっては困ると思って、逃げたのです。ヨナは逃げるという形で自己主張したところ、神は暴風という形で意志を表されたので、ヨナと神との親子げんかのようなものでした。その問題に水夫たちを巻き込んでしまったのです。
この状況は、知らない人が見ると、暴風が大問題ですし、船の難破が心配です。しかし、神は、暴風はすぐに静めることがおできになりますし、たとえ船が難破しても、救うことがおできになります。現に、海に投げ込まれたヨナを救われました。ですから、暴風も難破も問題ではありません。実際は、ヨナと神との問題だったのです。私たちにもいろいろな問題が起こります。それが深刻で、どうにもならないと、私たちは暗くなってしまい、主はどうして自分をこんな難しい状況に置かれるかと思います。しかし、主にとって、難しいことは、何もありません。祈りに答えて解決することは、簡単です。主がそうされないとすれば、それには理由があるはずです。状況が悪いのではなく、すべては自分と主との問題なのです。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成
