2025年6月30日(月)

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聖書一日一章    ミカ書 2章

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主が彼らの先頭を進む。(13節)

ミカは、紀元前8世紀の後半に活動した預言者で、前の章では、北部のイスラエル王国の都サマリアが外国に侵略され廃墟となることを預言していましたが、ここでは、神が、なぜそういう災いにあうのかを語られます。

ところが、12節では、それまでとは打って変わって、「わたしは、あなたを必ずみな集め、イスラエルの残りの者を必ず呼び集める」と言われます。散らされた人々を一つに集め、その民を再形成すると言われるのです。しかし、この言葉はそのままには実現しませんでした。イスラエル王国の滅亡後、アッシリアによって遠くに移住させられた人々は、イスラエル人のアイデンティティを失ってしまいましたし、祖国に残った人々も、外国人と混じり合い、サマリア人という混血の民族となってしまいました。しかし、700年後に現れたキリストは、この神の言葉を覚え、神の民を集めようとされました。マタイの福音書12章30節の、「わたしとともに集めない者は散らしているのです」という言葉には、その熱意が現れています。さらに、復活されたキリストは、もっと大きなヴィジョンを表されました。「あらゆる国の人々を弟子としなさい」と言われたように、もはやイスラエルにこだわらず、世界のあらゆる国の民を一つに集めるというヴィジョンです。

ところで、神は、13節では、「打ち破る者は、彼らの先頭に立って上って行く。彼らは門を打ち破って進み、そこを出て行く。彼らの王が彼らの前を、主が彼らの先頭を進む」と言われます。世界のあらゆる国の人々を一つに集めると言っても、国々の壁が立ちはだかっています。距離の壁、入国許可の壁、費用の壁、言語や文化の違いの壁があります。しかし、「彼らの王」、「彼らの主」が、先頭に立って進み、門を打ち破るので、人々はその壁を越えることができるというのです。この「彼らの王」、「彼らの主」がキリストを指すことは、言うまでもありません。キリストは今、世界のあらゆる国の人々を一つに集めようとしておられます。そのために私たちを遣わされます。私たちにはとうてい様々な壁を越える力はありませんが、キリストは私たちの先頭に立って進み、その壁を打ち破って行かれるのです。

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