2025年7月20日(日)
_____________________________________________________________________________
聖書一日一章 ゼカリヤ書 4章
_____________________________________________________________________________
権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって。(6節)
ゼカリヤは、ここでは、金の燭台と、その左右にある2本のオリーブの木の幻を見ました。金の燭台は、形は、1本の支柱から7本の枝が出、それぞれの先にともしび皿がある、イスラエル独特の燭台ですが、その機能は、驚くようなものでした。左右のオリーブの木からオリーブ油が2本の金の管で自動的に供給されていて、油をつがなくても、ずっと燃え続けるようになっていたのです。すると、み使いが、「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主が言われる」と言いました。その幻は、イスラエル人の指導者、総督ゼルバベルへの神の言葉だというのです。つまり、幻は神の彼へのメッセージで、「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」というメッセージだというのです。これは神殿の再建についてのメッセージでした。幻の中の燭台のともしびが人手によらず燃え続けているように、神殿の工事も、人間の権力や能力によらず、実際、ゼルバベルにも人々にもそんなものはなかったのですが、神がご自身の霊と力によって続けさせ、完成させられるということです。
このメッセージは、キリストを信じるすべての人へのメッセージでもあります。ゼルバベルには、神殿を再建する使命がありましたが、私たちクリスチャンには、全体として、神の国を建てる使命が与えられています。また、一人一人には、キリストを隣人に伝える使命が与えられています。ただ、私たちは、伝える能力もなければ人をひきつける魅力もないので、とてもその使命を果たせそうにありません。しかし、6節のメッセージによれば、大丈夫なのです。機会あるごとにキリストを信じていることを正直に言い、尋ねられたら、答え、つまずかせるようなことを避けるなら、神がご自身の霊と力によって伝えてくださるのです。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成
