2025年7月26日(土)

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聖書一日一章    ゼカリヤ書 10章

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彼らは苦難の海を渡る。(11節)

前の章に、キリストがろばの子に乗ってエルサレムに入られることを預言する言葉がありましたので、この章もキリストの時代のことを預言していると思われます。8節では神が、「わたしは合図をして彼らを集める。わたしが彼らを贖ったからだ」と言われます。「集める」というのは、直接的には、10節以下で言われるように、アッシリアやエジプトに散らされたイスラエルの民を集めることです。それとともに、未来にご自身を知らない諸国の民を回心させて、ご自身に結びつけることもほのめかしておられると思います。4節で、「この群から」有能な人々が出ると言うのは、神がそのようにして集められる群れ、つまり、回心させてご自身に結びつけられる人々の群れから有能な人々が出るという意味だと思います。

さて、11節では、諸国の民が回心して神に結びつくときに、「彼らは苦難の海を渡る」と言われます。神を知らない人々が、とくに宗教的にも文化的にも神から遠く離れた人々が、回心して神に結びつくときには、激しい風と波で航海するのに危険な「苦難の海」のような所を渡らなければならないことが多いようです。日本で、キリストを信じようとすれば、まず家族の反対があるでしょう。クリスチャンの家族でない限り、「それはいい」と言って喜んではくれないでしょう。また、身近に何かの宗教に熱心な人がいれば、きっと悪く言われるでしょう。また、仕事や社会生活の中で信仰的に抵抗を感じることが出てくるかもしれません。礼拝を大事にすると、地域の行事や友だち付き合いをやめなければならないかもしれません。また、ほとんどの人が無神論、進化論を信じているので、その考えがマスコミやネットを初めとしてあらゆる所から聞こえてきますので、いつもいつも挑戦を受け、試されているような状況です。

しかし、神は12節で言われます。「主であるわたしは彼らを力づける。彼らは主の名によって歩き続ける。」「苦難の海」はよほど強くないと渡れませんが、私たちは 弱くても、主を信じていれば、主がいつもいつも力づけてくださるので、歩き続けることができるのです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成