2025年8月14日(木)

_____________________________________________________________________________

聖書一日一章    マタイの福音書 11章

_____________________________________________________________________________

自分たちが見たり聞いたりしていることを伝えなさい。(4節)

キリストが十二弟子を町や村に派遣されたころ、獄に入れられていたバプテスマのヨハネが疑問を抱いて彼の弟子たちを送ってきたこと、キリストが群衆にバプテスマのヨハネの使命と限界について話されたこと、ご自身を信じることの幸いを語り、人々を信仰に招かれたことを記しています。

さて、獄中のバプテスマのヨハネは、彼の弟子たちを送ってきて、「おいでになるはずの方はあなたですか」と尋ねました。バプテスマのヨハネは、救い主が現れると、力をもって世をさばき、悪を滅ぼしてしまわれると期待していたのですが、一向にそうならず、ヘロデ王などがのさばり、自分が迫害されているままで、キリストがほんとうに救い主なのかと疑問を抱いたのです。キリストは彼の弟子たちに、4節と5節のように言われました。「あなたがたは行って、自分たちが見たり聞いたりしていることをヨハネに伝えなさい。目の見えない者たちが見、足の不自由な者たちが歩き、ツァラアトに冒された者たちがきよめられ、耳の聞こえない者たちが聞き、死人たちが生き返り、貧しい者たちに福音が伝えられています。」ここで並べておられる出来事は、イザヤ書35章5節やイザヤ書61章1節で、救い主の到来にともなう出来事として預言されていることです。キリストは理屈で説得しようとせず、事実を見せ、その事実を伝えさせられました。

キリストは信じるべきことを事実をもって示されます。私たちを愛しておられることを、言葉だけでなく、私たちの身代わりに死ぬという事実をもって示されました。それで、使徒ヨハネはその手紙第一3章18節で、「私たちは、ことばや口先だけではなく、行いと真実を持って愛しましょう」と言います。キリストは、「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」と命じられましたが、言葉だけで宣べ伝えさせられるのではありません。使徒の働き1章8節で、「聖霊があなたかたの上に臨むとき、あなたかたは力を受けます。そのとき、地の果てまで、わたしの証人となります」と言われます。つまり、聖霊を与え、聖霊が、癒したり、クリスチャンに、「愛、喜び、平安」などの実を結ばせて、事実を示されるのです。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成