2025年8月16日(土)

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聖書一日一章    マタイの福音書 13章

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耳のある者は聞きなさい。(9節)

キリストが、ガリラヤ湖岸で大勢の群衆に話された、神の国についてのたとえ話です。種蒔きのたとえ話、毒麦のたとえ話、からし種のたとえなど多くの話をされました。53節以下は、郷里のナザレに行かれたとき、人々から受け入れられなかったことを記しています。

さて、キリストは9節で、「耳のあるものは聞きなさい」と言われます。信仰も救いも、聞くことから始まるからです。聞かなくても、自分で悟ることはできないのでしょうか。アダムとエバの神に造られたばかりの時であれば、心がまったくきよく透き通っていたので、神を認識することができたでしょうし、神のみ心を悟ることができたでしょう。しかし、神から離れ、心が曇り、歪み、汚れてしまった現在の人間は、神を認識できず、自分で考えても、誤った考えしか出てきません。神がご自身とご自身のみ心を教えるために遣わされたひとり子キリストに聞くしかないのです。

とはいえ、自分で考えてはいけないということではありません。ただ聞くだけでは、理解することができず、聞いたことを自分に当てはめ、具体的にどんなことか、何が間違っているか、何をしなければならないか、何を変えなければならないかなどと考えてみて、はじめて理解できます。それでも、最初にキリストに聞くことなしには、間違いだらけになってしまうのです。

カルト宗教の信者や独裁国家の国民は、指導者の都合の良いことだけを教え込まれ、それ以外の情報をシャットアウトされているので、疑いを持つことがありません。いわゆるマインドコントロールです。しかし、そんな人々でも、たまたま外部の情報に接することによって、疑問を持ち、自分で調べ出し、真実に至ることがあります。今、この世界は、悪魔のマインドコントロールにかかっています。ここから抜け出すためには、この世界の外から来られた方、神のみ子キリストの言葉を聞く以外にありません。人々がどんな形でもキリストの言葉を聞くことができるように祈りましょう。私たちも人々が聞くために少しでも役に立てるように祈りましょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成