2025年9月10日(水)
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聖書一日一章 マルコの福音書 10章
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神の国はこのような者たちのものなのです。(14節)
キリストが、パリサイ派の人たちの離婚は許されるかの質問に答えられたこと、子どもたちを祝福されたこと、永遠のいのちを得る道を尋ねる人に答えられたこと、弟子たちがほかの人の上に立とうとしていることを戒められたこと、エリコの町の盲人を見えるようにされたことを記しています。
さて、キリストは、人々が子どもたちをみもとに連れて来たときに、弟子たちが叱って追い返そうとしたので、憤って彼らに言われました。「子どもたちを、わたしのところに来させなさい。邪魔をしてはいけません。」キリストは子どもをとくに愛しておられ、人々が子どもたちを祝福してもらおうと連れて来たのを見て、ご自身も祝福したいと思っておられたので、それを妨げる弟子たちを戒められたのです。そして、「神の国はこのような者たちのものです」と言われました。神の国は、信仰のことを深く学んで熟知している信仰の指導者や学者たちのものではなく、神に身を献げて仕えている人たちのものではなく、なんと、神のことも信仰のこともよく知らない子どもたちや子どものような人たちのものだと言われるのです。
子どものどんな点が神の国にふさわしいのでしょうか。まず、その心が純真で、裏表がなく、邪心がないことでしょう。もっとも子どもも欲張りですし、物を取るとか、うそをつくとか悪いこともします。ただ、自分の心を隠すということはしません。ですから、子どもが「神さま大好き」と言えば、ほんとうに大好きなのです。次に、子どもは世間の常識がないのに、不思議に良い人と悪い人を見分け、良い人の所へ寄って行きます。子どもたちは、母親たちにキリストのところへ連れられたのではなく、自分から行きたがったのではないでしょうか。そのようにキリストが大好きな子どもたちは、キリストの治める神の国も大好きに違いありません。もし私が招くとすれば、そんな大好きな子どもたちを一番に招くでしょう。三つ目に、子どもたちは小さく弱いので、いつも親を頼っています。もし子どもたちが神を知れば、神を頼るでしょう。私たちは子どもたちとはほど遠い者ですが、聖霊は私たちをだんだん子どものような人に変えてくださるのではないかと思います。
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