2025年10月8日(水)

_____________________________________________________________________________

聖書一日一章    ルカの福音書 22章

_____________________________________________________________________________

わたしはあなたがたの間で、給仕する者のようにしています。

(27節)

キリストの弟子の一人、イスカリオテのユダがキリストを売ったこと、キリストが弟子たちと最後の食事をされたこと、新しい契約を結ばれたこと、偉くなりたい者は仕えるようにと教えられたこと、オリーブ山で祈られたこと、捕えられたこと、ペテロが弟子であることを否定したことを記しています。

さて、キリストは、弟子たちの間で、だれが一番偉いかという議論が起こったとき、26節にあるように、「あなたがたの間で一番偉い人は、一番若い者のようになりなさい」と言われました。これは、謙虚であるようにとの、単なる弟子の心得を教えられたのではありません。旧約聖書と新約聖書を通して多くの箇所で教えられている、神が人々を取り扱われる大原則、高ぶる者を低くし、へりくだる者を高くされるという大原則に基づいて、幸いを得る道を教えられたのです。キリストはそう教えられるだけでなく、27節で、「わたしはあなたがたの間で、給仕する者のようにしています」と言われるように、自らへりくだっておられました。そんなキリストは、29節で、「わたしの父がわたしに王権を委ね」と言われるように、神から王権を約束されておられました。そして、弟子たちにも、へりくだるなら、「わたしもあなたがたに王権を委ねます」と言われるのです。このように、へりくだることは、王権を与えられるほどの幸いな生き方なのです。

ところで、キリストは「給仕」という言葉を使われましたが、へりくだるということがどういうことか、キリストが弟子たちのそばで給仕しておられる姿を思い浮かべると、よくわかります。弟子が先生のために配膳するのが普通ですが、キリストは弟子のために配膳されます。給仕する者は、偉い人が食事をしている間、気持ちよく食事ができるように気を配らなければなりませんが、キリストは弟子たちの食事の間、ずっと気持ちよく食事ができるように気を配っておられたということです。それなら、キリストは私たちに対しても給仕する者のようにしてくださるはずです。恐れ多いことですが、キリストのお気持ちとサービスを感謝しましょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成