2025年11月5日(水)

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聖書一日一章    使徒の働き 5章

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人に従うより、神に従うべきです。(29節)

ここでは、ある夫婦が、一部をささげ全部をささげたように見せたことで、神のさばきにあったこと、使徒たちが捕らえられたが、み使いによって解放されたこと、再び捕らえられ、最高法院に立たせられたが、高名な律法学者ガマリエルが神のさばきにまかせるように勧めたことを記しています。

さて、使徒たちは、最高法院に立たされたとき、大祭司から、キリストの名によって教えてはならないと命じておいたのに、なぜ破ったのかと責められました。それに対し、使徒たちは、「人に従うより、神に従うべきです」と答えました。神はどんな権威よりも高い権威を持った方なので、人に従うより神に従うべきなのは当たり前です。人の命令が明確に神のみ心に反する場合は、その命令を拒否してでも神のみ心に従うべきです。

しかし、それは実際にはなんと難しいことでしょうか。当時、ユダヤはローマ帝国の支配下にありましたが、最高法院は自治権限を持っていて、逮捕することも鞭打つことも監禁することもできました。そのような権力は恐ろしく、逆らうことは困難です。幸い、私たちの国では、政府が本人の意思に反して何かを命じたり、強制したりすることはありません。これは神の恵みであり、感謝しなければなりません。しかし、多くの人は、企業などの組織に属しています。組織である以上は、上司に従わなければなりません。神のみ心に反することを命じられた場合、意見を言うことや話し合う余地はあるでしょうが、最終的には上司に従わなければなりません。そういう組織に属していなくても、私たちは人の付き合いの中で生きています。そこではしばしば同調圧力がかかります。そんな中で、神のみ心に従うのは大変なことです。

しかし、主は私たちに鋼鉄の心を持つように求めておられるわけではないと思います。正直言って、クリスチャンの多くは気の弱い人です。主はそのことをよく知っておられます。主は使徒たちのためにガマリエルという賢明な人を備えて助けられました。主は私たちのためにもきっと、だれかを備えて助けてくださるに違いありません。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成