2025年11月23日(日)
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聖書一日一章 使徒の働き 23章
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勇気を出しなさい。(11節)
パウロは第三次伝道旅行からエルサレムに帰ったとき、反対する群衆に殺されそうになり、駆けつけたローマ軍に助けられました。その千人隊長は、騒動の理由がさっぱりわからなかったので、ユダヤの最高法院を召集して解明しようとしましたが、そこでも騒動が起こり、とりあえず留置しました。反対者たちは、翌朝パウロを最高法院に連れて来させ、暗殺しようとたくらんでいましたが、前夜、パウロの甥がそのたくらみを知り、千人隊長に知らせたので、パウロは夜のうちにカイザリアのローマ総督府に移送されました。
さて、11節にあるように、「その夜、キリストがそばに立って、『勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証したように、ローマでも証をしなければならない』と言われ」ました。パウロは、捕らえられて、もう終わりだと思っていたかもしれませんし、自分の身に起こることを考えて恐れていたかもしれません。しかし、パウロは、ローマにまで行ってキリストのことを伝える使命を与えられているのです。恐れていたりうずくまっていたりしてはなりません。勇気を出して立ち上がらなければなりません。
しかし、勇気というのは、出せと言われて出せるものでしょうか。パウロのような強い人なら出せるかもしれませんが、私たちは弱く、勇気を出せと言われても、とても出せないような気がします。しかし、ここには、弱い者でも勇気を出せる3つのことが示されています。一つは、「主がパウロのそばに立って」とあるように、キリストがそばにおられたことです。同じようにキリストは私たちのそばにもいてくださいます。一つは、そのキリストが「エルサレムでわたしのことを証したように」と言われるように、パウロはエルサレムの敵意を持つ群衆や最高法院の前で、キリストのことを伝えましたが、キリストが何の危害も受けないようにしてくださった過去の事実です。私たちも振り返れば、キリストに守ってもらった多くの事実を思い出すのではないでしょうか。一つは、パウロはローマで伝道する使命が与えられている、ということは、それまでは死なないように守られるということです。実際、暗殺から守られました。私たちも使命がある限り死ぬことはありません。
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