2025年12月14日(日)
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聖書一日一章 ローマ人への手紙 16章
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あなたがたの足の下でサタンを踏み砕いてくださいます。(20節)
パウロは手紙の後書きとして、彼がいたギリシアから、手紙のあて先のローマに送り出そうとしている教会奉仕者フィベをよろしく頼み、ローマにいるよく知っている人々によろしくと言い、最後に彼のそばにいる人々の挨拶を書いています。
さて、20節では、「平和の神は、速やかに、あなたがたの足の下でサタンを踏み砕いてくださいます」と言います。ここで、あれっと思ったのは、「平和の神」と「サタンを踏み砕く」という二つの言葉の対照です。「平和」は穏やかで和やかなイメージで、「踏み砕く」の激しい暴力的なイメージとは似合いません。そこで思いました。サタンが存在し、人間を滅ぼそうと、常に誘惑やだますことや脅しや暴虐、あらゆる方法で戦いを仕掛けて来ている限り、また、キリストの救いのわざにあらゆる破壊工作を行っている限り、平和は実現しないと。それゆえ、本当の平和のためには、サタンと戦う必要があると思いました。
神はたしかに「平和の神」で、私たちに平和を、それも永遠の平和を与えたいと願っておられます。しかし、サタンとの戦いに勝利することなしには、平和が実現しないことも知っておられます。神は宇宙の審判者であるので、サタンを最後にさばかれますが、審判者自身が戦うなどということは、ありません。神は人間がサタンと戦うことを期待しておられますが、人間は弱くてとても勝てません。そこで、み子キリストを人間としてこの世界に送り込み、サタンと戦わせられました。そして、キリストはサタンと戦って勝利されました。神はキリストを信じる私たちに、当然ながらサタンと戦うように願っておられます。私たちはとても勝てるものではありません。しかし、キリストがともにおられるので、キリストの力によって戦うことができます。そうすれば、勝利することができ、足の裏で踏み砕くことができるのです。
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