2024年12月9日(月)
_____________________________________________________________________________
聖書一日一章 イザヤ書 13章
_____________________________________________________________________________
わたしはメディア人を奮い立たせる。(17節)
「バビロンについての宣告」とあるように、メソポタミアの大きな町バビロンとバビロンを都とする大帝国についての預言です。未来に、バビロンは、神が大軍を差し向けられるので、滅び、廃墟となると言います。17節は、その大軍がメディア人の軍であると言いますが、メディア人はペルシア人の近親の民族で、聖書はほとんど同じ民族とみなしています。その2つの民族を統一してペルシャ帝国を建てたのがキュロス王で、バビロン帝国を倒し、イスラエル人を捕囚から解放したことで、聖書で注目されています。そのことを預言しているのですが、イザヤの当時からは想像もできないことです。滅ぼされることになるバビロン帝国すらまだ起こっていないからです。
神は、聖書が教えているように、全知全能で、歴史の初めから終わりまでのすべての出来事を計画しておられるので、世界の動きが次の次の次の時代まで預言されてもおかしくないのですが、その時代の人々にとっては信じられないようなことです。
私たちにとっても、世の終わりの預言はとても信じられないものではないでしょうか。たとえば、海の3分の1が血になり、海の中の生物の3分の1が死ぬとか、国々の王たちがハルマゲドンという場所に集まって戦い、その兵の数が2億であるとか、太陽も月も暗くなるとか、信じられないようなことです。そして、キリストが雲に包まれ、数えきれないみ使いを伴って現れ、死者が復活し、新しい天、新しい地が現れるという預言は、私たちにとって大事な預言ですが、とても信じられないようなことです。しかし、昔から、預言を聞いた人々は、みな同じような思いをしてきたのではないでしょうか。神のなさることはみな信じがたいことです。そういうことが起こるのか、わかった、楽しみだと思う人はほとんどいないでしょう。とても信じられないが、主の言葉だから信じていこうと決心し、「主よ、信じることができるように助けてください」と祈ってきたのではないでしょうか。
テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944 鷹取 裕成