2025年12月6日(土)

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聖書一日一章    ローマ人への手紙 8章

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あなたがたの死ぬべきからだも生かしてくださいます。(11節)

パウロは前の章で、キリストを信じて義と認められた人は、律法から解放されていること、と言っても律法が悪いのではなく、むしろ聖なるもので守りたいのに、罪の性質のために守れず、深刻なディレンマに陥ることを述べました。ここでは、そのディレンマから救うのは聖霊であること、聖霊がその人の内に住み、罪に打ち勝つ力を与え、神の子どもであることを確信させ、祈りをとりなし、救いを完成してくださることを述べます。

さて、11節で言います。「イエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリストを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられるご自分の御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだも生かしてくださいます。」聖霊は神の霊なので、聖霊が私たちの内に住んでおられるなら、神がキリストをよみがえらせられたように、聖霊が私たちの「死ぬべきからだも生かしてくださ」ると言うのです。私たちの「死ぬべきからだ」とは、生まれつき罪深く、神のみ心に従おうとどんなに頑張っても従えず、神の怒りを受け、永遠の滅びに至るしかない私たち自身です。しかし、聖霊は、そんな私たちを生かす、つまり、神のみ心に従えるようにし、永遠に生きるようにしてくださるというのです。私たちは自分に望みを持てなくても、聖霊に望みを持つことができます。

そこで、「御霊があなたがたのうちに住んでおられる」ということが重要になります。キリストを信じる人に聖霊が住んでおられることは、使徒の働き2章38節で、ペテロが「イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます」と言っていますので、確かでしょう。しかし、もっと体験的に確かめたければ、15節が参考になるでしょう。そこでは、「この御霊によって、私たちは『アバ、父』と叫びます」と言います。「アバ」とはイスラエルの幼い子どもが父を呼ぶ言い方です。私たちが神をほんとうに父だと思い、困ったときに、子どもが父を呼ぶように神を呼んで助けを求めるなら、それは聖霊が与える感情であり、聖霊が確かに住んでおられると言えます。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成
神の恵みが豊かにありますように