2025年1月19日(日)

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聖書一日一章    イザヤ書 54章

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子を産まない不妊の女よ、喜び歌え。(1節)

神はここでもイスラエルの将来の苦難を前提として、人々を救い慰めることを語られます。ここには神の恵みの言葉がたくさんあります。

4節と5節。「恐れるな。あなたは恥を見ないから。恥じるな。あなたは辱めを受けないから。まことに、あなたは若いときの恥を忘れ、やもめ時代の屈辱を再び思い出すことはない。なぜなら、あなたの夫はあなたを造った者、その名は万軍の主。あなたの贖い主はイスラエルの聖なる者、全地の神と呼ばれているからだ。」8節。「怒りがあふれて、少しの間、わたしは、顔をあなたから隠したが、永遠の真実の愛をもって、あなたをあわれむ。」10節。「たとえ山が移り、丘が動いても、わたしの真実の愛はあなたから移らず、わたしの平和の契約は動かない。」

さて、1節で神は、「子を産まない不妊の女よ、喜び歌え。夫に捨てられた女の子どもは、夫のある女の子どもよりも多いからだ」と言われます。当時の社会では、女性が職業を持つことなどできず、結婚して子を産んで育てることが一番の務めでした。ですから、子を産むことができない不妊の女性は、役に立たない者とみなされ、夫に捨てられ、離縁されることも少なくありませんでした。そんな夫に捨てられた不幸な女性は、国を滅ぼされ、何もかも失い、捕囚になったイスラエルの人々を指しています。それはイスラエルの人々だけでなく、人に捨てられ社会に捨てられ、何もかも失っても、神に望みを置くすべての人に当てはまるでしょう。そんな夫に捨てられた女性の子どもが、子を産んで夫に大事にされている女性の子どもより多くなるというのです。それは、神がそんな何もかも失った人々を回復し、ほかの人々よりも豊かにし、幸せにされることを指しています。しかし、夫に捨てられた女性は、不妊で捨てられたので、子がないはずです。それがどうしてほかの女性よりも多くなるのでしょうか。ここには、神が奇跡を行われることを言外に言っておられます。どんな奇跡を行われるのかわかりません。ただ、神に望みを置く人は、予想もしない恵みを体験することでしょう。

テレフォンのお分かち TEL 072-255-0944   鷹取 裕成
神の恵みが豊かにありますように